達磨転がし

生活によりそい、転げて落ちてしまわないようなお話・小ネタの提供でお送りいたします。

仕事後にカフェ

一般のサラリーマンよりも遅い起床で、いつもよりベタつく体が気になりつつ、もう一度まぶたを閉じた。本日二度目の起床は、バスの時間まであまり多くはないタイミングだった。休み明けという事もあり、一本遅い時間に出ることに迷いはなかった。ひとまず、のどを潤し、Tシャツを無地の色気のないTシャツに着替え、バリエーションあるシャツの中からグレーストライプのシャツを羽織った。少し余裕があるので、漫画を手に取り束の間の異世界を楽しんだ。時間は、平等だが感覚は不平等と感じながらも仕度を済ませ、バスの時間が迫っていたので家を出た。いつも通り遅れてきたバスに乗り込み、席に着いた。揺られながら、いつも聴くアプリを再生し、またまぶたを閉じた。このまま、異世界へ行けたなら何をしようかという想像をする間も無く目的へ着いた。

いつもの箱に入り、箱を出る。今は、違う箱で結果を求められるている。違う環境は、まるで漫画のような感覚で時間が過ぎる。ここでの時間は、不平等とは感じていない、寧ろプラスの感覚である。お昼は定食屋さんについていき、おススメの唐揚げ定食を頬張る。ここの唐揚げは、しっかり揚げたころもに覆われた、柔らかく肉汁溢れる鶏肉は確かにお勧めである。さらに、副菜に大根と人参の煮物と湯豆腐が付いているのでいつもよりカラダに気を使った気がする。

何度目かのいつもの箱を出るより早く違う箱を出れる喜びを再度感じながら、報告書を道路の脇にあるベンチでまとめた。一日で学んだこと、実践したこと、考えたことを思い出しながら指を動かし画面を文字で埋めていき、画面一面に満たされた文字を読み返し、自己満足した文面を送った。後は、編集者として報告を一任された上司がまと丸のを待った。時間は、辺りの店が大方締めの作業に入っていたが、数分歩いた先にその店はあった。アイスコーヒーを頼み、いつもとは違う一日の終わりを迎えたこの日は素敵な日